ブース型の教室で講師と一対一で向かい合って授業を受けるDaisuke Irisawaさん
「弱点を重点的に」— マンツーマンの利点が最も出るのはこの世代かもしれません(本人の許可を得て掲載)
公開日 · 2026年8月23日

定年退職後、クラークで12週間 — Daisuke Irisawaさんのシニア留学

「この歳から英語を始めて、意味があるんだろうか」

シニア世代の留学相談で、最初に出てくるのはたいていこの言葉です。そして本音を言えば、心配なのは英語そのものではありません。知らない国で三か月、体は保つのか。夜は眠れるのか。食事は。トイレは。

この記事は、その全部を実際に経験した方の記録です。Daisuke Irisawa(イリサワ・ダイスケ)さん、トークアカデミーで12週間。定年退職後の新しい挑戦として選んだ留学でした。


「意味があるか」より先に、生活が保つか

Irisawaさんの体験記を最初に読んだとき、少し意外に思ったことがあります。成績や到達度の話がほとんど出てこないのです。書かれているのは、寝る場所、トイレ、食事、週末の過ごし方。

でも、考えてみればこれは当然です。若い留学生なら多少の不便は勢いで乗り切れます。三か月を落ち着いて過ごせるかどうかは、生活の質でほぼ決まる。 シニア世代の留学が成功するか失敗するかは、実は英語の外側にあります。

だからこの記事も、その順番で書きます。


まず、寝る場所とキッチン

寮は清潔で広く、キッチンで簡単な料理もでき、クイーンサイズベッドで快適に眠れました。

三か月間、毎晩そのベッドで眠ります。ここが合わないと、他の全部が崩れます。 睡眠が浅い日が続けば授業の集中力も落ち、体調も崩れやすくなる。若い世代よりも、この影響が出るのが早いのがシニア留学の現実です。

キッチンが使えるという点も、この世代には効きます。学校の食事が合わないときに自分で何か作れる — その選択肢があるだけで、食に対する不安がかなり減ります。毎食作る必要はないのです。「作れる」という事実に意味がある。

寮のキッチン。IHコンロ、シンク、電子レンジ、洗濯機、収納棚が並ぶ
簡単な料理ができる — 三か月の滞在では、この選択肢があること自体が安心材料になります

キャンパスと寮の様子は、Irisawaさんご本人が撮った映像でご覧いただくのがいちばん正確です。

12週間を過ごした環境を、本人が歩きながら撮影したものです

そして、トイレの話

留学のパンフレットにはまず書かれない話ですが、海外滞在で最も現実的な不安のひとつです。Irisawaさんはここをはっきり書いています。

トイレは日本と同じように紙が流せてビデもあり、海外でも安心できました。

東南アジアの多くの地域では、紙を流さずに備え付けのごみ箱に捨てる方式が一般的です。これは配管の仕様の問題であって、清潔さの問題ではありません。ただ、慣れていない人にとっては、毎日のことなので地味に効きます。

シニア世代の留学相談で、この点を事前に確認する方はほとんどいません。そして現地に着いてから気づきます。事前に知っておく価値のある情報だと思い、そのまま載せています。


マンツーマンが、この世代に特に向く理由

授業について、Irisawaさんが挙げたのはこの点でした。

授業はマンツーマンで、発音や会話など自分の弱点を重点的に学べるのが良かったです。先生は親切で、質問にも丁寧に答えてくれました。

グループ授業には、シニア世代にとって構造的な不利があります。若い学生に混じると、発言の速度で置いていかれやすい。 分からなかった箇所で止めて聞き返すのも気が引ける。結果、分かったふりをして進んでしまう時間が増えます。

マンツーマンにはその問題がありません。止めたいところで止められる。同じ発音を十回繰り返しても誰も待っていない。「何十年ぶりに英語をやり直す」人にとって、この差は決定的です。

「質問にも丁寧に答えてくれた」という一文も、実は同じことを言っています。質問しやすい相手かどうかは、この世代の学習効率をかなり左右します。

自習室の机で、教材を広げて学習する様子
授業で止められる、質問できる — この二つがあると自習の質も変わります

なおトークのHybridコースはマンツーマンとグループを組み合わせた構成です。ネイティブ講師の授業ではありません。クラーク地域自体は欧米出身者が多い街ですが、トークで学生を教えているのはフィリピン人講師です。


週末は、一人にならない

週末には日本人スタッフがモールへ案内してくれ、買い物や食事も楽しめました。

週末をどう過ごすかは、シニア留学の相談で最も見落とされる項目です。平日は授業があるので時間が埋まりますが、土日はそうではありません。街に不慣れなまま部屋にこもる週末が続けば、三か月は長くなります。

同じ母語を話すスタッフが同行してくれるという体制は、この年代にとって単なる便利さ以上の意味があります。「行きたいけれど一人では不安」を「行ってみよう」に変えるからです。

SM City Clark のモール内で、日本人スタッフや他の学生と並んで写る様子
週末のモール — 一人では出かけにくい場所も、同行者がいれば選択肢になります
フードコートでの食事風景
外での食事も週末の楽しみのひとつです

英語だけではなかった

英語だけでなくフィリピン文化も知ることができ、充実した留学生活でした。

12週間を終えての結論です。この一文には、シニア留学ならではの動機が表れていると思います。

若い世代の留学は、たいてい何かの手段です。進学のため、就職のため、スコアのため。定年後の留学には、その先がありません。 だからこそ、英語そのものと、その土地の文化そのものが目的になり得ます。

急ぐ理由がないというのは、実は学習にとって悪い条件ではありません。

図書ラウンジでスタッフと食事をとる様子
校内での食事。人と話す機会がそのまま英語の時間になります
卒業式のステージで修了証を受け取る様子
12週間の修了式

シニア留学を考えている方へ — 確認しておくといい7つ

Irisawaさんの記録から、この世代が事前に確かめておくと安心できる項目を整理しました。学校を比較するときのチェック項目としてお使いください。

  1. ベッドのサイズと寝具の状態 — 三か月毎晩使います。写真で確認するか、在校生の記録を探してください。
  2. トイレの仕様 — 紙が流せるか、ビデがあるか。地域によって異なります。
  3. キッチンが使えるか — 毎食作る必要はありません。「作れる」という選択肢の有無が効きます。
  4. マンツーマンの比率 — グループ中心の学校は、この世代には向きにくい場合があります。
  5. 同じ母語のスタッフがいるか — 体調不良時と週末、この二つで差が出ます。
  6. 週末の過ごし方 — 同行や外出プログラムがあるか。部屋にこもる週末が続くと三か月は長くなります。
  7. 医療機関へのアクセス — 提携クリニックの有無、付き添いの体制。

よくある質問

Q. この年齢から始めて、本当に伸びますか。
A. 若い世代より記憶の定着に時間がかかるのは事実です。ただ、シニア世代には時間があるという強みがあります。Irisawaさんも成果として点数ではなく「弱点を重点的に学べたこと」を挙げています。目的が明確な学習は、この世代のほうが効率が良いこともあります。

Q. 同年代の学生はいますか。
A. 学校や時期によります。ただマンツーマン中心の環境では、周囲の年齢層が学習に与える影響は限定的です。授業は一対一で進むためです。

Q. 体調面が不安です。
A. 提携クリニックの有無と、同じ母語のスタッフがいるかを事前に確認してください。この二つが揃っていれば、対応の速さがまったく違います。

Q. 12週間は長すぎませんか。
A. 目的次第です。Irisawaさんの場合は「定年後の新しい挑戦」という位置づけだったため、腰を据えた期間が適していました。短期から始めて延長する方法もあります。


留学の相談は提携エージェントへ

トークアカデミーへのお申し込み・お見積もりは、各国の提携エージェントが窓口になっています。日程やコース、寮のタイプ、費用のご相談は、お住まいの国のエージェントにお問い合わせください。

提携エージェントを見る →


*この記事は、2026年にトークアカデミーで12週間学んだDaisuke Irisawaさんご本人の許可を得て、提出いただいた体験記・写真・動画をもとに構成しました。*

エージェントを探す

← 記事一覧へ戻る